1980年代に活動したスウェーデンのハードコア・パンク・バンドの各種音源が、イタリアF.O.A.D.から再発。こちらの1984年1stデモの再発は一足早く数か月前に発売されていたのですが、到着する前に問い合わせいただいた方のご予約で終了してしまって、ご紹介が遅れてしまいました。ダイハード・カラー・ビニールとレギュラー・ブラック・ビニールの2種入荷しています。

とにかくジャケットがスウェディッシュ・ハードコアのイメージからかけ離れすぎてるので、90年代まで各種音源は容易に入手できたバンドなのですが、そのおかげで北欧ハードコア・パンクを熱心に掘っていたクラスト/ロウ・パンク第1世代の中でもマニアックなミュージシャンの方々にはファンがわりといまして（実際、到着前に予約希望されてた方はそういった方達でした）、LIFE, FRAMTID, CFDL, etcなどのメンバーさんがファンだという話は昔からよく聴きました。

で、実際これがジャケとの落差にビックリさせられるカッコよさなのです。確かにUKHC影響化のスウェディッシュ・ハードコア典型とは一線を画すスタイルではありますが、猛烈なギターリフとゴロンゴロンと突進してくるインテンス・パンク・スラッシュは、EU'S ARSEやINDIGESTIなどのイタリアン・パンク・スラッシュが、JESUS AND GOSPEL FUCKERSやBGKあたりのダッチ・ハードコア・スラッシュ的に獰猛かつ整合されたサウンドとなって襲い掛かってくるかのようで、しかもUSHC影響化ながらスウェディッシュらしくブルータルな質感も完璧。80'sハードコア・ファンは聴かないと絶対に損する不当に低評価なグレート・バンドです！！

(July.8.2024)

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