発売中！INFERNOメンバーも在籍するノルウェー・ブラック・スラッシュ・メタルの95年発表6曲入り1st MCDが、アウトテイクもボーナス収録した11曲入りでPeacevilleから再発。オリジナルと似た雰囲気ですが、ジャケの写真も変わっています。当店をメタル方面にグッと惹き寄せたINFERNOの関連バンドということもあって、まだ90%がハードコア系の商品だった当時から張り切ってプッシュした、とても思い出深い名作です。

この後の1stフル・アルバム Black Thrash Attackで、アルバム・タイトル通りのスタイルを完璧に極め、そして2ndアルバム Deep Tracts of Hellでは、BATHORYで言うところのThe Return...のような、冷徹無情なまでの爆裂パウンディングなブラック・スラッシュの極北へと到達しました。それらの原点となるこの作品も、DESTRUCTIONを爆走ドランク・ドライビングにしたようなINFERNOが、ブラック・メタルのアグレッションを身に付けたようなサウンドで、もちろん間違いナシのカッコよさなんだけど、改めて聴いて新しい発見もあります。DESTRUCTIONリフが最大の特徴ですが、今聴いてみると、かなりSODOMのObsessed by Cruelty要素もデカいです。Obsessed〜も狂ったリフがガンガン飛び出すけど、あの崩壊スピード・ブラック・サウンドは細部まで聴き取るのはちょっと至難の技。あの崩壊さをギターのトーンの再現で後世に伝えたのがMAYHEMのDeathcrushで、さらに細部も近づけたのがVOMITORだと思うのですが、このAURA NOIRの1stミニも、恐らくSODOMのObessed by Crueltyを意識したものだったのだと思います。オープニング・ナンバー The Rapeのラストのリフなんか、完全にSODOMでマジ最極激渋すぎ！！ボーナスのアウト・トラックではDeep Tracts of Hellも既にやってて、これなんか聴くと、2ndアルバムも、Obsessed〜要素を強めて、あそこまでクレイジーな作品に仕上げたんだろうな、と推測できます。ブラック・スラッシュメタル・バンガーズ、完全必聴マスト・アイテムのグレート・リイシューです！！

(June.8.2016)

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