Me Saco Un Ojoからのデビュー・デモ・テープが発売後即完売していたASTRIFEROUSのメンバーが2人在籍する南米コスタリカのデス・メタル・バンド。こちらのバンドはデモを既に3種発表していて、このCDは最初の2本をまとめた8曲入りコンピレーション・アルバムです。

感触はASTRIFEROUSに近い質感もあるけど、フューネラル・ドゥーマーも狂喜するような暗黒ドゥーム・デス・スタイルが最大の特徴。disEMBOWELMENTフォロワーのSPECTRAL VOICEとの共通性も指摘されていますが、確かに極悪なスロウネスの果てにアンビエンタルな黄昏も時折垣間見せて、disEMBOWELMENTのアヴァンギャルド感を荒涼としたモーンフル・エピックネスに差し替えたようなドゥーム・デスが聴き応え満点です。特にCD前半の4曲のDemo 1の方は、デス・メタルの凶暴性とドゥーム・メタルの暗黒美のバランスが素晴らしくて、真性ドゥーマーにもぜひともチェックしてほしいです。速いパートもビートが闇に埋もれて、KRYPTSに代表される現行のフィンランドlowデス・メタル・ファンにもかなりオススメ。後半の4曲は、より原始性の強いドゥーム・デスを欲してる人が悶絶するような暗黒さで、音質悪いけどこちらも凶裂。ジャケ・アートが素晴らしいのでチャレンジして入れてみましたが、期待通りのプリミティブ・ドゥーム・デスで当たりでした！！

(Dec.12.2019)

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