ベース兼任シンガーがNECROS CHRISTOSのMors Dalos Ra氏（NECROS CHRISTOSではギター兼Vo）と、ドラマーもNECROS CHRISTOSのIvan Hernandez氏という3ピースのジャーマン・デス・メタル・バンドの2019年デビュー作。オリジナルは限定200本のデモ・テープでリリースされて、このたびSepulchral Voiceがボーナスを加えた6曲入りにして、アナログ盤とCDを発売しました。

エクストリーム・メタル・シーンでもトレンド化しつつあったサイケな手法は用いず、中世ヨーロッパや教会などの情景が目に浮かぶ物悲しい旋律を、感情を押し殺したように淡々と表現したデス・メタル・サウンドで、2000年代デス・メタル・シーンに於いて完全に独自の地位を築いたNECROS CHRISTOSが、ちょっとMORBID ANGELなどのオールドスクール・デス・メタル・テイストで演奏しているようなサウンドです。NECROS CHRISTOSのあの圧巻のヴィンテージ・デス・オカルト・メタルを期待してしまうとちょっと物足りないと感じるでしょうけど、実際別バンドなわけですから、これはNECROS CHRISTOSとは違った楽しみ方をオススメします。SLAYERやPOSSESSEDなどのプレ・デス・メタルなスラッシュ・ファンにもけっこうオススメです！！

(Sep.23.2020)

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