Unspeakable Axeからの2020年アルバムCDが以前入荷していたDRAGHKARのギタリスト Brandon Corsair氏が発刊しているデス/ブラック・メタル・ファンジンの2021年最新号。当店は初めて取り扱うZINEですが、今回は最もデラックスなイシューだそうで、28cm X 21.5cm / フルカラー全60ページの、しっかり製本された（ホチキス留めじゃありません）豪華版。


インタビュー掲載バンド :
KADATHERON, ASPHYX, AUTOPSY, VARATHRON, ABHORRENCE, etc


もちろん英語表記ですが、Brandon Corsair氏のインタビューはファン目線のキッズ感があって、わかりやすい箇所も多く、そして面白いです。ABHORRENCEのインタビューによりますと、NecroharmonicからCDが出て、NWNからもアナログ・バージョンが出たFUNEBRARUMの1stアルバム Beneath the Columns of Abandoned Godsに収録のAdoration of Abscessed Cadaversは、元々はABHORRENCEの古い曲で録音されてなかったものを、Daryl Kahan氏に提供して、FUNEBRARUMが録音したんだそうですよ。

そして目玉は、BEHERIT / GOAT VULVA / BLACK CRUCIFIXION, etcのドラマー Sodomatic Slaughter氏が短期間やっていた、知る人ぞ知るフィンランド初期デス・メタル KADATHERONが唯一残した1993年録音の2曲を収録した付属7"EP！！本誌掲載のSodomatic Slaughter氏のインタビューによると、このバンド名義では結局1度もライブも行わず、リハーサル・デモ2種と、今回初ヴィニール化再発されたスタジオ音源を、当時細々と少量販売したのみで消滅したそうです。NAPALM DEATH, BENEDICTION, CARCASSやEaracheのデス・メタル全般に影響されていたとのことで、確かにHarmony Corruption期のNAPALM DEATHやBENEDICTIONっぽさがありますが、暗〜く、どんよりしたジョリジョリの感触は完全に初期スオミ・デス・メタルそのもので、CONVULSEなどのファンは絶対に1度聴くべきです。本って重量かさむのでちょっと高くなりましたが、OSDMファンには間違いなくオススメのZINE＋レコードです！！

(Nov.14.2021)

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