再入荷！

スウェディッシュ・デス・メタル界が生んだスター Nicke Andersson氏がロゴをデザインし、デモもNicke氏の全面バックアップで制作されてたこともあって、MIASMALと並んでアルバム発表前から既に人気が上昇していたMORBUS CHRONの2011年発表1stアルバムCD。本作もプロデュースとレコーディングはNicke氏が担当してます。

デモとEPを聴いた時の印象は、ENTOMBED直伝のオールドスクール・デス・メタルといった印象でしたが、このアルバムは金の卵的優等生デス・メタルなイメージを払拭するかのような、非常に個性的で聴き応えのある作品に仕上がっています。

EPでやってた曲も再録してるんですが、以前から備えていた不穏音階でスロウ・ダウンするパートが全体的に増強していまして、のっけからグルーミーなデス・メタル・ワールドが大爆発。しかもスウェデス的不穏音階だけじゃなく、BLACK SABBATHよりBLACK FLAGに近い狂気に満ちたグルーム・パートも次から次へと繰り出してきて、かなりAUTOPSY系の方向に深化してきました。まるでMASTERがAUTOPSYの鈍走デスメタル・チューンを演奏してるような4曲目のように(この曲、モーレツにカッコいい！！！)、荒々しいアグレッシブなデス・メタルを通過した不穏デス・メタルですし、王道スウェデスのHM-2ジャリジャリ感触を敢えて避けたようなサウンドもUSデス・メタルのダイナミズムに近づいて、効果バツグンだと思います。ワウを効かせたリードからBLACK FLAG的神経質音階へと流れるアシッドなギター・ワークを聴かせ、そしてドカドカの疾走デス・メタル・パートへと展開するところなんかゾクゾクするカッコよさ！！！

フェイス・ペインティングなどもした長髪＆革ジャン・ファッションですが、ドゥーム・メタルが大好きそうな革ベストのサイケ・メタルヘッズもいて、ルックスもサウンドも素晴らしく個性的。EPの時と一貫したテーマっぽいけど全然キャッチーじゃない、このジャケ・アートにも自信がみなぎっています。真性オールドスクール・デス・メタラーにぜひ聴いてほしい大傑作デス！！！

(July.24.2022)

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