オーストラリア・シドニー出身デス・メタル・バンドの2018年発表1stアルバムが、ギリシャNuclear Winter Recordsから再発。今年2022年に既に2ndアルバムも発表しているバンドで、どちらの作品も高評価なのですが、まずは信頼のNuclear Winterが再発した1stから入れてみました。

INCANTATION, IMMOLATION, MORBID ANGEL, etcのデス・メタルを土台にしているけど、完成度の高さを競い合っている近年のOSDMシーンではちょっと稀少になってきた、ブラック・デス・バイオレントな冒涜スタイルがかっこいいグループです。北欧だとDEGIALのようにスタイリッシュにかっこよくキメてくるし、大味な合衆国産だとベスチャルかブルータルなテイストが強まりやすく、カナダ辺りだとエクスペリメンタルな要素を強めて冷たさを出してきたりするけど、このバンドは豪州産デス・メタルならではのオールドスクール・プライドが下地にあるのを感じさせて、楽曲自体はDEAD CONGREGATIONやUNAUSSPRECHLICHEN KULTENなどに近い整合感もあるのに、なぜか荒くれたヘッドバンギング・スタイルのグループと近い印象を受けます。HYPERDONTIA, ENGULFED, DIABOLIZER, etcのターキー・デス・メタルにも近い。なんにせよ、雰囲気もクォリティーも文句なし！！

(Sep.25.2022)

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