Dark Symphoniesからの再発盤CDがロングラン・ヒットのジャーマン・デス・メタル・カルト名盤が、アナログ盤も再発！！Dark Symphoniesのアナログ部門 The Cryptは全盛期に比べてだいぶペースが落ちたし、販売するこちらもセールスが厳しくなる一方なので、Dark Symphoniesリイシューの中でもトップクラスにカルトなこの作品がまさかアナログ盤も再発されるとは夢にも思いませんでしたが、しかしこのアナログ・バージョンはDark Symphonies / The Cryptからの再発ではなく、UNLEASHEDデモの当店限定ジャパニーズ・バージョン・ピクチャー盤7"＋カセットなどを制作していたドイツのSeven Metal Inches Recordsの別部門 Todessehnsucht Recordsからの発売です。アジアの流通に名乗りを上げるレーベルが無かったようなので、ならば！とウチが買って出ました。こんな最高カルトなジャケ＆内容のレコードをスルーして、ヒップなメタルにだけ飛びつくようじゃポーザーdeath！！

オリジナルはHOLY MOSESのSabina ＆ Andyのレーベル West Virginia Recordsから1992年にリリースされたジャーマン・デス・メタル・バンド唯一のアルバムです。POLLUTED INHERITANCEやBURIALなど、ヨーロッパの初期デス・メタル激レアCDの再発盤ご紹介の際によく名前の出るWest Virgina Recordsですが、この作品はアナログもオリジナル盤は近年ゼロが一つ増えてけっこうな高額で取引され始めたようです。オリジナルLP以来初のアナログ・リイシューとなる今回は全てクリア・レッド・ビニールで、厚手の両面プリント・インサートには、当時のフライヤー/リリース告知/レビューなどをコラージュして掲載。さらに、この再発アナログ盤専用に、GUTのドラムでPYOGENESIS aka KABANDHAもやってたTim Eiermann氏（GUTだと、Organic Masturbator Of 1000 Splatter Whoresさんですね）がリマスタリングしています。

そしてもうジャケからして期待度マキシマムですが、内容も最高のカルト・デスです！！デス声と言うよりもドスコイと言った雰囲気の獣lowヴォーカルがKam Leeを彷彿とさせるので、フロリダMASSACREからの影響を感じさせます。サウンドもフロリダやUS東海岸に近いカラッと抜けたゴリゴリ・ソリッド＆バスドラ連打のブルータルなタッチですが、エピックなフレーズのスロウ・パートや、ジャーマンらしい完全なグラインドコア型の展開などもあって、MASSACRE, DEATH, CANNIBAL CORPSEあたりに影響を受けた、90年代ローカルな味わい満点のジャーマン・デス・メタル、と言った感じです。なにはともあれ、アクセサリーなんてバンド名でこのジャケですから、絶対に自宅の棚に置いておいて、ながめながらニヤニヤしたい！！カルト・デス・メタル最高デス！！

(March.9.2023)

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