スペインとドイツのデス・メタル・ミュージシャンによるプロジェクトの2022年発表1stアルバム。おおまかに括る際に便利に使ってきたオールドスクール・デス・メタルというスタイルが、デス・メタルとしての一つのサブジャンルみたく独立してきてからは、あまりなかったタイプの、デス/ブラック・メタルの様々な要素バランス良く融合したサウンドで、新鮮かつクォリティーの高い1stアルバムとなっています。

デス・メタルと呼ぶにはアトモスフェリックで、ブラック・メタルと呼ぶにはスッキリと整理されたサウンドで、TIAMATやANATHEMAなどのゴシック・メタルがロック・テイストを強めていった頃のメロディー・センスを、BOLZERくらいのオールドスクール感もまだ残るプログレッシブ/リチュアル・デス/ブラック・メタルに乗せた感じ？メロディー自体はハーシュやプリミティブな感覚をゼロにした北欧ブラック・メタルにも通じるし、うまく言えませんが、とにかく透明感と言うか、仰々しくない流れるような旋律が非常に心地よいアトモスフェリック・メタルです。DEATHSPELL OMEGA, MGLA, DISSECTION, ANATHEMA, BOLZER, etcといったバンドのどれとも似ていませんが、その辺の美しいメロディーが好きな人にかなりオススメdeath！！

(April.16.2023)

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