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スウェーデン Hooked on Metal Recordsからの再発盤も話題を呼んだ、80's USパワー/スピード・メタル最高峰グループの一つ、SAVAGE GRACEの各種名作が、ブラジルKill Again Recordsからスリップケース付き2枚組バージョンも登場！！しかもこの1stは、みんな大好きなあのジャケット写真が、新パターンになってるし！！！これは過去にどこかで公開された事のあるレイアウトなんでしょうか？なんにせよ、US盤、フランス盤、ピクチャー盤と、全て違うレイアウトの変態エロ・ポリス・ジャケだった1985年1stアルバムが、35年もの時を経た2021年によもや新パターンが出てくるなんて、最高すぎるアイデアです。LP盤全バージョン写真を集めてきたエロ・バンガーズも、CDとは言えスルー出来ないことでしょう。"The Dominatress" 12”やデモも収録した初期音源集となっています。


Tracks 01-09 : "Master of Disguise" LP 1985
Tracks 10-14 : "The Dominatress" 12" 1983
Tracks 15-17 : Demo 1982
Tracks 18 : Demo 1984


さて、毎度気になる、Limb Musicの2010年版再発で失敗したリマスタリングがどうなってるかという点ですが、この2枚組は両ディスクとも収録曲は同じで、ディスク1をリミックス・バージョン、ディスク2をオリジナル・ミックスで収録して問題を解決しているので大丈夫です！！All Metal Drummers should be like thisと乱暴な意見を言いたくなるくらい、このアルバムは個人的にはヘヴィメタル・ドラムのベストに輝く作品の1つですが、前述の2010年版ではそのドラミングのロウ・パワーを半減させたような音処理にガッカリさせられました。久しぶりにそのリミックスも聴いたけど、今聴いても逆ミラクルと言いたくなるほど、ガッツのないサウンドになってるのは、ある意味凄いです。この2枚組でじっくり聴き比べてください、なんて言う必要もないくらい、再生してすぐ違いがわかると思います。

IRON MAIDENの影響がモロ見えのパワー・メタルなんですが、とにかく、ガッツ、パワー、スピード、アグレッション、そして男泣きメロディーのバランスが完璧に素晴らしい大傑作名盤です。いきなりメイデンまんまなオープニングから代表的名曲 Bound To Be Freeへと加速する最初の5分間に熱くならなければ、もうへヴィメタルは聴かなくていいです。個人的には、このSAVAGE GRACEのBound To Be Freeと、あとCROSSFIREのAtomic Warなんかを聴いても、鼻の奥がツーンとしなくなり、拳を握りしめたりもしなくなったら、免許証返納しなきゃないかも、と考えます。目の前で闘志剥き出しで力いっぱい叩いてるような錯覚に陥る､この本当の意味でのロウなドラム・サウンドは、若いメタルヘッズやスラッシャーにもぜひ体験して欲しいです！！

(May.28.2023)

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