HERESYのKalvが、後にEarche Recordsを本格的なレーベルとしてスタートするDigと共同でリリースしたHERESYの1986年1st EPが再発。Earacheカタログ・ナンバーMOSH1のリリースはACCUSEDだったけど、これはEar1で、ディスクにEARACHEと表記されてることからも、Earache Recordsのファースト・リリースとも認識されている、エクストリーム・ハードコア史に於いても大変重要な作品です。

サウンドについてはもはや多くを語る必要もないかと思います。USHCやイギリス国外のパンク・スラッシュのスピードに魅了されたノッティンガムのパンクス3人が実践した、猛烈なスピードで押し寄せる怒涛のスピードコア・スラッシュ。まだVoにJohnが入る前、ドラムのSteveと一緒にPLASMIDをやってたギターのReevsyがVoも兼任してるので、あのクセの強すぎるJohnのVoとは違ったスピード・スラッシュ・サウンドが楽しめます。

オリジナルはソノシートでしたが、これはハード・ビニールでの再発。Lee Dorian提供の写真や、CHAOS UKムーアも映り込んでる写真など初公開フォト多数の両面フルカラー・インナーと、Kalvのライナーノート掲載の歌詞インナー付属で、ステッカーも付いてます。今までこのジャケについてあまり気にしたことなかったけど、今回鮮明に元ネタが公開されて俄然興味がでてきたので調べたら、死霊のしたたりでしたね。判明して気分スッキリ。HERESYにこんなスプラッター趣味があったなんて、と思う人もいるかもですが、当時はホラー映画のゴールデン・エラでしたから。代官山ホラーなんてのもあったくらい、ハードコア・シーンにもゾンビやスプラッターは浸食してたけど、おそらくHERESYの場合は、NEGATIVE APPROACHのシングルを意識したか、無意識でもすりこまれてたんでしょうね。

(Sep.19.2023)

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