発売中！

80年代アメリカ各地のローカル・シーンから同時多発的に派生し全世界に広がった、スラッシュ・メタルとハードコア・パンクの異種交配ムーブメント、クロスオーバー・スラッシュ・シーンの異端児のような存在で一部に熱狂的に支持されるシアトルのMACEの2作品が、中国のAwakening Recordsから遂に初オフィシャルCD化再発。2000年代前半にリリースされたBlack Cobra盤カップリングCDは、のっけからイントロ頭切れ、チリチリ・ノイズ全開な針落とし盤起こし丸出しブートながら、コレクターに人気のレア盤と化してましたので、待ちに待った正規盤です。限定1000枚帯付き。

ENGLISH DOGSのようにメタルに影響されたパンクスや、その逆にハードコアに触発されたスラッシュ・メタルのNUCLEAR ASSAULT、ミクスチャーの先駆けのようなLUDICHRIST、そしてメタルでもパンクでもないクロスオーバーそのものズバリを目指してメタルヘッズとパンクスが結成したS.O.D.などはわかりやすい例としても、クロスオーバー・スラッシュは地域や環境によりさまざまなスタイルがあり、そしてその背景を紐解くのが実に楽しかったわけです。しかしこのMACEは、メタルヘッズがパンクに影響されたパターンの中でも極めて異質で、そのつかみどころのないスタイルがマニアを虜にしてきました。

こちらは1987年発表の2ndアルバム。前作が日本で反響大きかったからか、各曲に邦題も付いてるのがファンの間で話題となりました。ワタクシ昔パンク天国3でも書きましたが、この日本語字体が、MACEと最も仲の良かったバンドのTHE ACCUSEDの自主製作1st 12" "Martha Splatterhead"にもなぜか付いてた日本語訳詩の筆跡とそっくりなので、恐らく日本語読み書きできる知り合いが シアトルのシーンに居たんでしょう。実際、日本人女性らしき名前もサンクスリストに載ってましたし。でも、今回のCDでは、"内臓を引き裂く者"が、ドラゴンボール芸人風に"内臓さ引き裂く者"と、そして"お父さん娘"が、"お父こん娘"になっちゃってます。しかし、そんなことよりも、「あぁ、やはりそうか、、、」とあきらめざるを得ない事実がありまして、この2ndアルバムCD、またしてもマスターがアナログ盤起こしの針落し音源です。。。マスターテープないんですね。。。まぁ、可能性ゼロではないと思ってましたし、こっちのブックレットも、MENTORSの故El Duceとの記念撮影など、ファンにはたまらない写真＆資料満載なので、気を取り直して買いまくりましょう。

MACEはもともとボーカルのKirk Verhey氏がベースも兼任する3ピースで、そこにリズム隊のホワイト兄弟（これは諸説有り。当時のプロモ・レターでは確かに兄弟と紹介されてたけど、Metal Archivesなどでは兄弟ではないと解説しています）が後から参加したので、このバンドの中でも圧倒的な存在感のベーシスト Vern White氏加入後、かなりパンク色を強めたのでは？と推測できます。Vern氏のテクニカルなベースが1stよりもさらにグイグイ引っ張るパワーバランスになってますが、WARFAREのスタンスにも近かった1stのようなR&R色の強いパンク調は薄まり、激速スピードコアじゃないCRYPTIC SLAUGHTERみたいな、比較的USクロスオーバー・スラッシュ然としたスタイルに近づいています。ただ、やっぱこのバンドはどこかストレンジで、ドラムは電子ドラムを使用し、そしてドラマチックなメロウ・ギターを前作よりかなりフィーチャーしています。ま、なんにせよ、おかしなバンドなので、他者では真似できないクロスオーバー・スラッシュが本作でも存分に堪能できます。

と、極力！！！使わないで、この機会にしっかり分析してみたけど、まぁーーーーホントは大興奮なんです！！！なんで、初回入荷分はAwakening Records製オフィシャル・パッチと抱き合わせで売りまくります！！！パッチのフチの色は2パターンあるんでランダムで。何卒よろしくお願いします！！！！！

(Jan.28.2024)

» 特定商取引法に基づく表記 (返品など)

この商品について問い合わせる
この商品を友達に教える
買い物を続ける