発売中！SLAUGHTERやSACRIFICEをリリースしていたFringe Productionのスラッシュ部門レーベル Diabolic Forceから85年に発表されたカナディアン・クロスオーバー・スラッシュ・バンドの1stアルバム2007年版再発CDです。当時、ドイツのArmageddon Recordsからライセンス盤も出て、ヨーロッパ盤はCDもリリースされてましたが、そのCDはけっこうレアです。この2007年版は、ボーナスでデモやライブ音源を加えた32曲入りとなっています。


TRACKS 1-12 : No Rest For The Wicked LP (1985年)
TRACKS 13-22 : Freaked Out DEMO (1985年)
TRACKS 23-30 : Live At Foufounes Eletrique (10/04/86)
TRACKS 31-32 : James 0 Session


ダサいジャケのせいもあって、日本ではハードコア・パンク方面でとにかく人気がないのですが、ツイン・ギターによる重厚なリフとメタルっ気皆無なパンクVo.のミスマッチで小細工なしに突進するスラッシュ・サウンドは、クロスオーバー・ファンならば絶対に聴いて損はありません。確かに、個性的なクロスオーバー・バンドがひしめき合った時代では埋もれても仕方ない王道のスラッシュ・サウンドだけど、今回気付いて驚いたのは、これが85年の作品だったという点です。85年って言ったら、C.O.C.はAnimosity、D.R.I.はDealing With Itの頃で、S.O.D.が1stアルバム出した年です。その時点で、カナダでここまで見事なクロスオーバー・メタリック・スラッシュをやっていたのは、もっと評価に値すると思います。

(Jan.28.2024)

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