東京ハードコア・パンク KRIEGSHOGの2024年2ndアルバムが、UKのLa Vida Es Un Musからリリース。ファクトリーシールドされたレコードですが、ディストリビューターが気を遣って盤の出し入れ口だけ開封して底抜け防止で送ってきてくれたので、シュリンクラップは開封した状態でお渡し致します。

2000年代初めのUSポートランド・クラストから触発された鋲ジャン・パンクスが、KUROやCLAYなどのジャパニーズ・ハードコア・パンクのテイストを強めながら進化し、そして1stアルバム発表以降の2010年代には、日本のハードコア・パンクを代表するバンドの一つとして認知されてきた、といった印象のKRIEGSHOGだったけど、このアルバムは彼らの作品で恐らく初めてであろう黒以外のカラーにしたジャケットや、タイトル/日本語詞にまで、新たな境地にチャレンジする姿勢がヒシヒシと伝わってきます。でも前評判で言われているビンテージなロック・テイストよりも、個人的にはむしろ現行のロウ・パンクと並走するモダンさを感じるので、これぞまさに現在進行形のKRIEGSHOGという感じがしますし、さらに真逆なことを言いますと、ハードコア・パンクからTHE STALINくらいまでさかのぼったジャパニーズ・パンク原点回帰も漂う深化がうかがえます。なんにせよ、待ち望んでいたファンは、一瞬たりとも気の抜けない緊張感が充満した超意欲作です！！

(June.2.2024)

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