ヘヴィメタルのアンダーグラウンドを掘ってると、バンドや作品と並んでレーベルでもカルトな存在に巡り合うのがメタル・コレクションの面白みでもありますが、ブラック・メタルに於いて現在最もそのスタンスに近いレーベルの一つと言えるのが、ベルギーのZombi Danzではないかと思います。NWN Festのおかげで2024年は今まで交流のあったいろんなレーベルやミュージシャンと直に会って話すことが出来たけど、その中でもZombi DanzのTawfik氏と片言の英語で熱くウルトラ・メタルや南米ハードコアのコレクションの話をしたのは本当に楽しかった。ということで、2024年の商品アップはZombi Danzで締めくくろうとちょっと前から決めてました。と言うか、もうこのジャケをオンラインショップやブログのトップに数日間しばらく固定したいんです！！！！！

って興奮しちゃったけど、実はこれはZombi DanzとスペインのDown with the Most Highの共同リリースで夏には既に出てたレコードでして、昔から知ってるDown with the Most Highとはここ数年上手くいってなかったので入荷に手間取った次第です。このジャケのインパクトなので、他店に先越されるだろうなぁ、と思ってたけど、まだ何処も入れてないのかな？こんな凄いヤツなのになぜ？まぁ、その判断の方が正しいのでしょうか。とにかく、初めてジャケ見て、そして聴いた瞬間も、こんな狂ったブラック・ノイズ・メタルがまだ発掘されてなかったなんて、驚きでしかありませんでした。

もともとAntichristian Pervertと名乗る人のワンマン・プロジェクトとして1991年に始めたベルギー・アントワープのブラック・メタルで、1992年と1995年に残したライブ・デモ2本をまとめた18曲入り全音源集です。ブラック・ビニールのみのリリースで、ポスター＆4ページ・インサート付き。1992年ライブ・デモのほうは、Black Flame Festivalという伝説的なオランダのブラック・メタル・フェスに出演した際の音源。もはやブラジルBRIGADA DO ODIO並みに完全な崩壊ノイズコア状態でありながら、完璧にブラック・メタルなアンチ・ヒューマン・サタニック・ヘイト全開。そしてこのカマキリみたいな、だけどやっぱり完璧にブラック・メタルなファッション。我らがチャーリー・インフェクションが出したUNHOLY ARCHANGELの10"の裏ジャケ写真見た時よりも興奮したわ。ルーベンスの絵を見に行ったアントワープ聖母大聖堂、最高だったなぁ。あんな素敵な街に、こんなkichigaiが生息していたなんて、あぁ、最高にサイコで最低すぎる。全カルト・ノイズ・メタル・ファン必聴＆ｄｅａｔｈ ｙｏｕ！！！！！

(Dec.30.2024)

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