BLASPHEMYメンバーとの交流が有名で、NAKED WHIPPERとともにウォー・ブラック・マニアにも崇拝されるジャーマン・カルト・サタニック・グラインド・デス・メタル BLOODの初期EPをまとめたコンピレーション・アルバムが、オランダVic Recordsから2枚組CDでリリース。90年代のグラインドコア/デス・メタル・バンド全てに言えますが、このバンドにとって初期の7"シングルの数々は絶対にスルー出来ない重要作品ばかりですので、これはファンにとって嬉しいCDです。ブックレットも充実しています。

BEHERIT周辺にも垣間見える初期ブラック・メタルとグラインドコアの密接な関係を検証するうえで最も重要なバンドの一つであり、BLASPHEMYが開拓したウォー・ブラック/ベスチャル・デス・メタルのエクストリームな音楽性の形成にも、間接的ながら大きな影響を与えたバンドとも言えるドイツのグラインドコア・デス・メタル・バンドです。NAPALM DEATHやCARCASSに代表されるハードコア上がりデス・メタルの初期にも似た、パンクのキャッチーさと下劣なエクストリーム・バイオレンス・サウンドの融合型は、IMMORTAL FATEのようなグラインドコアとデス・メタルが混沌としたUS西海岸のクロスオーバーともちょっと異質で、やはりジャーマン・グラインドならではのスカム感が最高です。感触は違うけど、What's The Truthの頃のS.O.B.のような、デス・グラインドどっちつかず感が大好きな者にとってもたまりません。スピードコアの極北、ノイズコアのスカム、ジャーマン・ブラックのローファイと反社会性などが混沌として、爆発しきれずにくすぶっているような不発弾的な危険さが、BLASPHEMYメンバーなども魅了したのでしょう。


Tracks 1-7: "Recognize Yourself" 7" EP, 1990
Tracks 8-9: "Traditional Rites" Split 7" with Agathocles, 1991
Tracks 10-12: "Salvation... to the Dead" Split 7" with Impetigo, 1991
Tracks 13-18: "Live Meer, Belgium, 20/10/91" Live 7", 1993
Tracks 19-21: "Limited Edition" Split 7" with Dead Infection, 1994
Tracks 22-25: "Spittle Red of Blood" 7" Ep 1995
Tracks 26-27: Split 7" with Mystic Circle, 1997
Tracks 28-30: "Flesh and Blood" Split 7" with Psycho, 1997
Tracks 31-32: Split 7" with Inhume, 1998
Tracks 33-35: Split 7" with Warspite, 2000
Tracks 36-41: "Massacre" 7" EP, 2001
Tracks 42-52: "Split Live Tape" Split Live Tape with Malignant Tumour, 1995
Tracks 53-70: "Impulse to Destroy - Live at Obscene Extreme 2015" Live Tape, 2016

(July.6.2025)

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