USケンタッキー州のアトモスフィカル･ブラックメタル｡2005年発表のBURZUMカバー集 "The Tribute"にXASTHURなどと共に参加してたTHRONDTというバンドなどでも活動する A.Lundr氏なるミュージシャンによる独りペイガン･ブラックメタルの､当初はCDでリリースされてた2009年発表2ndアルバムの2枚組アナログ･バージョン｡ペイガニズムやアナーキズムまで視野を広げたブラックメタルで､自らのサウンドを "アトモスフェリック･アナーコ･ペイガン･ブラックメタル"と称しています｡myspaceでは､DARKTHRONEやULVERなどと並べて､クラスト･パンクやCRASSなども影響された音楽として名を挙げています｡昨今のブラックメタルとクラスト･パンクの接近を考えればこれくらいでは驚きませんが､このアナログ化に合わせて追加されたボーナス･トラックがAMEBIXの"Biginning Of The End"のカバーで､そしてなんとAMEBIXの ロブ "ザ･バロン" ミラー氏がゲストVo.で参加しています!!!!!!!!!! これはAMEBIXマニアは絶対にチェックです｡CDバージョンは既にソールドアウトらしいですし､AMEBIXカバーはアナログのみに収録ですから､ぜひこの壮大なブラックメタル作品をアナログ･バージョンで楽しんでみてください｡PANOPTICONのオリジナル･ナンバーは､バンジョー/バイオリン/チェロ/トライバル･パーカッションetc様々な楽器も導入した､美しくフォーキーなエクペリメンタル･ブラックメタルで､この才能溢れるA.Lundr氏が表現する世界に共感して､バロン氏も参加をゲスト承諾したのであろうと思わせる素晴らしい内容です｡今までブラックメタルに手を出してこなかったパンク･ファンも､この作品でブラックメタルの高い音楽性に触れてみてください!!

(May.1,2011)

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