発売中！MORBID INSULTER, NECROMANCY, VETERNUS, etcのメンバーらによって2011年に結成されたスウェーデン・ストックホルムのブラック/デス/スラッシュ/スピード・メタル・バンドの、2022年発表5曲入りEP。前作1stアルバム Worshippers of Unearthly Perversions発表後に大幅なメンバーチェンジがあり、オリジナル・メンバーはギタリストのHenrik Johansson氏のみとなっていますが、ご覧の通りメンバーのルックスは、以前より統一感が増したどころか最高にかっこよくパワーアップしていて、再生前から期待が膨らみます。LPとCDでジャケット写真が違うのも確信的犯行でしょう。

独りだけ残留したギタリストのHenrik Johansson氏はex.MORBID INSULTERのメンバー（その時はベース担当）ですから、このBEASTIALITYの目指してるところも自ずと見えてきます。もはや伝説的な存在になってしまったMORBID INSULTERについては、若いリスナーだと知らない人も少なくないかもですが、2000年代にI Hate Recordsから2枚の12"アナログ盤を発表してダイハード・メタル・ヘッズを狂喜させた、NIFELHEIM直系のスウェディッシュ・サタニック・デス/スピード・ブラック・メタル・グループ。活動の絶頂期に、スキンヘッドのギター兼シンガー E. Expulser氏が24歳という若さで自死し、バンドは2011年に活動を終えました。BEASTIALITYのサウンドも、BATHORY型パウンディング2ビートでドカドカと突き進み、スラッシュの切れ味を表現するのではなく、邪悪ムードあふれるトレモロ・リフ/フレーズを中心にした構成は、MORBID INSULTER同様に、まさにNIFELHEIM直系。ブラック・メタルの原始性をローファイに表現するのではなく、ヘヴィメタルの伝統を死守するヘッドバンギング・スタイルのスピード・メタルを土台にした形は、ドイツのDESASTER、フィンランドのFLAMEやURNなどのファンにもオススメ。ルックスがホントかっこいいのでWATAINの名も挙げとこうかと思ったけど、この最高のダイハード・マイナー・メタル・スピリッツは、NIFELHEIM以外にスウェディッシュ・メタルならばむしろUNPUREとかにしたい。とにかくこのファッション、そしてダイハード・メタル感爆発の、純正スウェディッシュ・スラッシング・ブラック・メタルdeath！！

(Dec.17.2023)

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