イタリアのF.O.A.D. Recordsからアナログ盤2種で先ごろリリースされたUSシカゴ・オブスキュア・スラッシュメタルのディスコグラフィーが、ボリューム倍増のボックスでArea DeathからCDもリリース！！！ 86年/87年/89年/90年/94年/96年の恐らくデモ全種と86年/88年のライブ3ステージ、そして最初期85年から復活2010年までまんべんなく収録したDVDも付いた4枚組。アートワークを掲載したものと新聞型の2種のポスターも付いて、スリップケースに収まってます。Kerrangに次いで80年代イギリスを代表するへヴィメタル・マガジン Heavy Metal Forcesが企画したオムニバスLPに、ANACRUSIS, ATROPHY, HOBB'S ANGEL OF DEATH, LEVIATHANとともに参加してたUSシカゴのスラッシュメタルで、AUTOPSYの1stに衝撃を受けた中学生が描いたような素晴らしいクサレっぷりのジャケのあのオムニバスLPは覚えてる人も多いと思います。初期はクロスオーバー風味が強いスラッシュメタル・サウンド。南米バンド並みのポンコツ・パワー全開の1stデモと、衝動と粗っぽい演奏力のバランスが奇跡のハーモニーを成して、初期Wild Rags Recs系のハードコア・スラッシュメタルを聴かせる2ndデモは、クロスオーバー・スラッシュメタル・ファン必聴！！89年/90年のデモになると、スピードは抑えながらも、起伏に富んだテクニカル＆メロディックなギターが印象的なスラッシュメタルへと進化していて、ちょっと同じシカゴのカルト・デスラッシュメタル SINDROMEも思わせる感じで、初期からは考えられないくらい渋いスラッシュメタルへ深化！！ クロスオーバー時期よりこっちの音の方が好みの人も少なくないでしょう。オブスキュア・スラッシュメタル・マニアにオススメです！！

(June.24.2011)

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