2000年代のオカルト・ドゥーム・メタル最高峰バンドと断言してしまいたいHOUR OF13の、2019年にスウェーデン Critical Massから発表された2曲入り7"EP。B面はCHRISTIAN DEATHのカバーで、メタル・バンドがCHRISTIAN DEATHをカバーするくらいはまぁ何もおかしな話じゃないんだけど、このバンドはいつからかそのスタイルをデス・ロックに接近させていたようで、A面のオリジナル・ナンバー新曲もデス・ロックを披露しています。

我々の世代にとってはデス・ロックは、ギターがニューウェイブ/ポジパン土台の歪ませないサイケなトーンのメロディーを主体とするものと認識していたので、例えばTHE CULTに発展してBilly Duffyのギターが重く歪んでハードロック・ファンを魅了しても、DEATH CULTの頃のポジパン時代と実は曲調はたいして変わってなかったと思いますし、裏返せばパンクかメタルかはギター・サウンドで判別していたという単純な話です。このデス・ロックへと深化した現在のHOUR OF 13は、曲調はドゥームからゴス/ポジパン的な妖しさになっても、ギターが完全にメタル。そこが世間一般のデス・ロックとは決定的に違う特徴であり魅力かと思います。

(Feb.23.2020)

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