南米エクアドルのグアヤキルで1994年に結成されたグラインドコア・バンドので初期デモ集コンピレーションCD。グアヤキル・グラインドコア・デモズ、なんてタイトルからは、もう死体写真しか思い浮かんでこないですが、デモ3種で全33曲という、このテのバンドにしては比較的真っ当な曲数で、ノイズコアより初期グラインドなタイプです。コロンビアのメタル・レーベル Tanatofobia prodsからのリリース。


Tracks 01-08 : "Situacion" 3 Way Split TAPE w/ N.P.H. & OKAPY (1994年)
Tracks 09-28 : "Fascistas otra vez no" Demo TAPE (1996年)
Tracks 29-33 : "La Lucha de los Contrarios" Comp. (1997年)


影響を受けたバンドは、NAPALM DEATH, CARCASS, AGATHOCLES, FEAR OF GOD, SIEGE, S.O.B, ANAL CUNT, ENEMY SOIL, etcとのこと。 1994年の3 Way Split (に一緒に参加してるオカピーも気になる。。。)は、ファズったギターと勢いを殺してしまってる不必要な展開が生み出す前衛的な不穏さが、ブラジルのデスコア・ノイズ・メタルよりも、コロンビアのウルトラ・メタルに近い崩壊感があります。1996年のデモはそこからかなりグラインド/デスコア/ノイズコア要素が増幅して、最後のオムニバス提供曲は、lessメタル、closeハードコアなスタイルとなって、だいぶ初期グラインドコアらしい構成力を身に着けています。

エクアドルはスラッシュ/ブラック・メタル系エクストリームなバンドはポツポツ入荷するのでシーンの存在は確認されていますが、パンク系スラッシュは、昔NOTOKENというのが居たのくらいしか覚えてないので（このCDのブックレットに掲載のライナーノートでもNOTOKENについて触れていますが、スペイン語のため何を書いてるのか不明）ハードコア系のファンにとっても資料的価値はあるCDだと思います。

(Sep.20.2021)

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