ATRAMENTメンバーが2人在籍するUSカリフォルニア・オークランドのブラックエンド・クラスト・ドゥーム・スラッジ・メタル・バンド。結成は2010年で、これまでにも作品はけっこう出していて、日本ツアーも行っています。このObliterationライセンス日本盤CDは、彼らの4枚目のアルバム。

オリジナル・レーベルはATRAMENTも出していた地元オークランドのSentient Ruin Laboratoriesというところで、このレーベルは注目に値するという話を数年前に若い人たちから聞いていました。発表当時話題となった、東京のMORTAL INCARNATIONのデモなどもライセンス・リリースしるレーベルです。ABSTRACTERのサウンドも、Sentient Ruin Laboratoriesらしい、もっと言えば実にオークランドらしい感覚のエクストリーム・ハードコア・メタル・ダークネスで、ドゥーム・スラッジ/ブラック・クラスト/デス・メタルなどの完全な混血型。ATRAMENTにも通じるクラスト・デス・メタルのダイナミズムと、デプレ感を薄めたようなフューネラル・ドゥームのスロウネスを土台にして、しかしドラム・サウンドがクリーンだからか、キャバナス・デス・メタルのクリプティックさには接近せず、キャッチ―なブラック・クラスト・ドゥーム・サンドに仕上げています。これはハードコアの若者にもウケが良さそう。


2010年結成、US・カリフォルニア、オークランド出身のブラッケンドスラッジ・ドゥーム。2018年にはサードアルバム “Cinereous Incarnate”と共にジャパン・ツアーを敢行し日本列島を暗黒で覆い尽くしたABSTRACTER。

3年ぶりとなる本作4thアルバムでは前作からさらに暗く重く激しくなった楽曲。フューネラル・ドゥームにも通じる引きずるような超遅重テンポ、ウォーブラックメタルを彷彿とさせる爆撃型ブラストビートと「重」が「激」が渾然一体となって暗黒のさらに深い暗黒へと潜り込んだ。一寸の光も届かない真闇。ブラックホールのような凄まじい作品となっています。

（インフォメーションより）

(Nov.28.2021)

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