ジャーマン・へヴィメタル・バンドの88年発表1stアルバムに未発表のボーナストラック1曲をプラスした11曲入りCD。明らかにアナログ盤起こしですが、2010年にメキシコのBlower Recordsが初めてオフィシャル再発したもので、ギリシャのCult Metal Classics Recsあたりが再発してる、オブスキュアな正統派ジャーマン・メタルあたりに熱狂するマニアは必須の内容です。

ジャケからイメージする、商業的成功も視野に活動した当時のへヴィメタル・バンドのような、80年代特有の郷愁メロディーと、男臭いジャーマン・メタルの哀愁が見事にマッチした作品です。2ndアルバムCDも一緒に入荷しましたが、こっちの1stの方が、世間一般大衆受けも狙ってるような、この時代のへヴィメタル・バンドの後期作品的なイメージをジャケからかもし出しています。実際、この後92年に発表した2ndアルバムの方が、鋼鉄度数がアップしているのは、当時の多くのへヴィメタル・バンドとは逆のパターンの進化で、興味深いです。バフバフにパワフルなドラミング, ツインギターによる必殺の哀愁ギターソロの応酬, 男の哀愁がにじみ出たヴォーカル。ジャーマン・メタルの様式を完璧に踏まえた4曲目の Fight for the Rockあたりで、オッサンはもう辛抱たまらず、握りしめたコブシを振りかざしながら、天を見上げて郷愁にたそがれることでしょう！！

(Nov.15.2012)

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