発売中！シカゴ産へヴィメタルの、2003年に自主リリースされ長らく廃盤だった2ndアルバムの再発盤CDです。オリジナルはCDRでのDIYリリース、その後2005年にBestial Onslaughtから初プロCD化されるものの、メンバー自身も音信が取れなくて困ってしまうようなレーベルからのリリースで流通極悪でしたが、遂にまたメンバー自身のリリースで再々発。

SUPERCHRISTのサウンドはへヴィメタルとしてのプライドを掲げながらも、へヴィメタル・ファン以外のロック・ファンにも強烈にアピールするピュアなロックンロール。当時のへヴィメタルの最先端であったNWOBHMを改めて聴き直す(もしくは若い方なら初めて触れてみる)と、あくまでもR&Rに根ざした鋼鉄音であった事に気付くハズです。VENOMもRAVENもIRON MAIDENもそれぞれ違った表現方法ですが、へヴィメタルとそれ以前のR&Rをちゃんと踏まえた激烈なへヴィメタルでした。それを充分に理解し現代において実践しているのがSUPERCHRISTでしょう。この作品ではMOTORHEAD "Poison" とIRON MAIDEN "Tropper"のカバーをやってますが、同じブリティッシュでありながら全く違ったスタイルの激烈な鋼鉄音を放っていた2バンドの曲を、実に見事に同一線上に並べたアレンジでカバーしています。RAMMERもパクった、あの強烈にハートを鷲づかみにするメロディアス・ツイン・ギター・ハーモニーの名曲 "Tropper"も、実はこんなにもピュアなR&Rチューンだったんです！！

(Feb.27.2019)

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