ポルトガルで2012年に結成されたバンドの2曲入りデビュー・シングルが、NWNからリリース。各メンバーがいろんなバンドをやってきた人達らしいので、新鋭バンドながら、なかなか堂々とした作風に仕上がっています。Sepulchral Voice Recordsのジャーマン・デス・メタル好きには、かなりオススメの内容です。こちらはレギュラー・バージョン・ブラック・ビニールです。

GRAVE MIASMA, CHARON, ANAEL, etcを彷彿させる、グルーミーなダークネスと爆発力を備えたサウンドで、7"だからでしょうか、感触はオーバー・プロデュースでも、楽曲自体はさほどプログレッシブに作り込みすぎていません。INCANTATIONをガッチリ継承したオールドスクールなデス・メタルの土台とは微妙に違い、ちょっと前にカナダを中心に盛り上がったバンドのような冷たさも感じれて、Profound Lore周辺北米バンドと、Sepulchral Voice系ジャーマン・バンドのミックス、といった感じでしょうか。サイケなエピックネスは、ESOTERICやVON GOATなども思わせます。

(May.2.2015)

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