2012年発表アルバム Contundente Finalの再発CDが以前入荷して大反響を呼んだコロンビア・ウルトラ・メタル R.A.M.O.N.のコンピレーションLPが、I Hate RecordsとTo The Deathのスウェディッシュ・メタル老舗2レーベルの共同でリリース。情報が非常に少ないうえに混乱させられるレーベル・インフォメーションでしたが、2015年に限定100枚のCDRでリリースしたBLASFEMIAとのSplitに提供したスタジオ音源、プラス、Contundente Finalアルバムから抜粋した曲をボーナスで収録した内容のようです。その、ボーナス的扱いと思っていたContundente Finalアルバムの最初の2曲から始まるので、「あれ？Contundente Finalアルバムのアナログ・バージョンなのかな？」と思わされましたが、違いました。ただでさえ理解不能な音楽なのに、ホント混乱させられます、この人たちには。。。限定300枚プレスで、ltd.200枚コカイン・ホワイト・ビニールとltd.100枚ブラック・ビニールの2種入荷しています。

PARABELLUM, BLASFEMIA, RESTOS DE TRAGEDIA, etcの名だたるコロンビア・カルト・メタル/スラッシュ・バンドで活動してきたRamon Restrepo氏が2006年から始動させたバンドが、このラモン！！知られざるアナザー・カルト・バンドで情報が少ないのですが、2009年の1stアルバム Libre Albedrioも楽曲自体は80年代に作られたものだそうなので構想は80年代からあったようですし、1984年にコロンビア・メデジンで巻き起こった一大崩壊鋼鉄ムーブメント、通称 "ウルトラ・メタル"シーンの象徴のような存在のバンドだそうです。以前にベネズエラ出身デトロイト拠点のデスラッシュ・メタル・バンド PERVERSIONのギタリスト Fernando氏の発言で初めて「ウルトラ・メタル」というのを聞いたけど、つまり、Ramon Restrepo ＝ Ultra Metalと言ってもいいくらい、ウルトラ・メタル・ムーブメントの仕掛け人のようです。

そしてまぁとにかくサウンドもまた凄いです・・・。現代の録音なので機材で作り出したノイジーとかじゃないですが、もう人間性が粗雑というか、ひたすら荒々しいデスラッシュ・メタルを、ひたすら理解不能の表現方法でぶちまけた、としか言いようがない壮絶なrawestデストロイ・メタル！！！８８８！！！ORGANISMOSの解説でも以前言いましたが、これはもう欧米のメタル・ミュージックみたいなものを目指してるのではなく、無秩序な暴力性をエクストリーム・メタルというフィルターを通して表現する、中南米でしか生まれない、そしてこの人達もこういうふうにしか出来ないであろうアートなのです。PARABELLUM, BLASFEMIA, RESTOS DE TRAGEDIA, REENCARNNACION, HERPES, ATAQUE DE SONIDO, "Rodrigo D. No Futuro" comp.LPなどを買って興奮していた人は絶対に必聴death！！！８８８！！！サンプル動画はContundente Finalアルバムのものですが、まぁ全編こんなもんなんで、特に支障なしとして貼っておきます。

(June.8.2022)

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