再入荷！

カルト・デス・メタル・リイシューでお馴染みのDark Symphoniesが、カリフォルニア・パワーバイオレンス・バンド GASPの1996年1stデモをCD化再発。

US西海岸パワーバイオレンスとデス・メタルのクロスオーバーと言えば、DYSTOPIAやEXCRUCIATING TERROR等が代表格になるかと思いますが、このGASPがそういうクロスオーバーな魅力も備えていたバンドだったなんて今まで考えもしませんでした。1990年代後期〜2000年代に入る頃には世界中に広まり定着した第1期パワーバイオレンス・ムーブメントの発信地となったUS西海岸は、その頃には既にネクスト・レベルとも飽和状態ともどちらにもとれるような混迷した状況に突入し、デス・メタル・シーンとは距離を置き始めていたような印象すら個人的にはあります。このGASPは1998年にSlap A Hamから1stアルバムを発表していたバンドで、アシッドなトランス・パートを大胆に導入したサイケデリック・パワーバイオレンス・サウンドが特徴でしたが、ドラッグ・カルチャーが土台にある西海岸ならではのカオティックでヒッピーなパワー・バイオレンス、といったイメージでした（アルバムの内容自体はかなり強力）。しかしこのデモはライナーノートで、「NAPALM DEATH, FEAR OF GOD, BLACK SABBATH, MOB47, IMPETIGO, SODOM, VOIVOD, HELLNATION, AUTOPSY, DOOM, G-ANX, etcのメタルとパンクに、HAWKWINDやSKULLFLOWERのドラッグ・トリッピーなテイストをミックスしていた」とメンバーが語る彼らのサウンドの核心部分がとても分かりやすく感じられて、SODOMカバーや、シカゴMASTERのパートを拝借したりしながら、いかにも90年代的なハードコア土台のグラインドコア・バンドらしいロウ・ノイジー・サウンドが満喫できます。わかりやすく例えると、F.O.A.D.のカルト・オブスキュア・デス・グラインド発掘再発なんかが好きな人にはドンズバのカッコよさ！！ぜひアナログ盤での再発もやってもらいたいです！！


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(May.10.2023)

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