USオハイオ州シンシナティで2007年に結成されたDAWN OF WOLVESというバンドを前身とするブラック・デス・メタル・バンドの、2020年3rdアルバム。ノーマークだった2018年2ndアルバム Two Carrion Talismansが素晴らしい内容だったので、その後も気にはなっていましたが、Blood Harvestはなかなか頻繁にやるチャンスがなくて、ようやく3rdアルバムが入荷したのに、このタイミングで最新4thアルバムもリリースされたそうです。それはいつの入荷になるかわからないけど、日本でも人気出そうなタイプながら、まだあまり紹介されてないグループですので、メロディック・ブラック・デスが好きな人はチェックしてほしいです。

基本的には前作の延長線上にありますが、より一層北欧メロディックな大作志向に突き進んでいます。2ndアルバムは後期EMPERORっぽいシンフォニックさだったけど、起伏に富んだ曲展開を荒々しく突き進む感じがMORBID ANGEL系OSDM的な基礎で構築されていて、そこにキーボードも被さるとNOCTURNUSみたくなったりして最高でしたが、本作はOSDMリフがゴリゴリさよりもメロディックなトレモロ・リフになっていて、後期EMPEROR, 初期DIMMU BORGIR, WATAIN, DISSECTIONといった北欧メロディック・ブラック/デス・メタル・ファンにはたまらないであろう感触に仕上げています。

あとこのバンドの個性として既に確立されているのが、素晴らしいアートワーク。調べたらWITCHES HAMMERジャケなんかも描いてて幅広く仕事してるエクストリーム・メタル・アーティストらしいけど、VALDRIN作品の場合はテーマが一貫してるのか、今回も濃密さが狂気レベルで圧倒的です！！

(Nov.12.2023)

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