発売中！

CANDLEMASSの2ndなどをリリースしていたActive Recordsから1990年に発表した1stアルバム Dance Tarantellaが、日本でも当時からマイナー・スラッシュ・メタル・ファンには良く知られていたバンドであり、そして80's Killed By Hardcoreパンク・マニアには、CRUDE SSで有名な名門 Uproar Recordsから1987年に発表した1stシングル Messengers Of Death 7"が隠れた名作として高く評価されていた、スウェディッシュ・ハードコア・クロスオーバー・スラッシャー KAZJUROLのコンピレーション・アルバムが、スペインの老舗デス・メタル・レーベル Xtreem Musicから遂にリリース。例えばイギリスで言ったら、LEGION OF PARASITESの3rdやALTERNATIVE ATTACKのように、完全なハードコア・パンクからスラッシュ・メタル化していったグループで、いっこうに再発されなかったアナザー・カルト・クロスオーバー・スラッシュが、ここにまた一つ注目され正当に評価されることでしょう！！


CD 1:
Track 01: from "Breaking the Silence" Split 7" 1987
Tracks 02-04: "Messengers of Death" 7" 1987
Tracks 05-09: "A Lesson in Love" Tape 1988
Tracks 10-11: "Please Wake Up" Demo 1987
Tracks 12-13: "The Earlslaughter" Demo 1987

CD 2:
Tracks 01-03: "Concealed Hallucinations" 7" 1991
Tracks 04-05: from "Toothcombing Reality's Surroundings" MCD 1991
Track 06: Unreleased recording from the "Toothcombing Reality's Surroundings" MCD 1991 sessions
Tracks 07-10: "Bodyslam" 7" 1991
Tracks 11-15: Unreleased Rehearsal Demo 1999


とりあえずUproarからの1st 7"は、パンク上がりクロスオーバー・スラッシュの典型、王道、完璧な形の一つとして絶賛すべき名作です。トロージャン・ヘアーに革ジャンのギタリストがリフを刻みまくる直線型スラッシュは、やはりこのスタイルの第一人者であるENGLISH DOGSやGizz ButtのDESECRATORSと非常によく似ていて、このCDではデモも聴けるのがセールスポイントの一つですが、そのデモは1st 7"以上にUKHCのクロスオーバー・スラッシュに近い。やはりパンクスがSLAYERに影響されると、80年代は自然とみんなこういう風になったんでしょうね。そしてもっとMETALLICAなどのダイナミズムを上手く導入できると、SACRILEGEみたいな完成度に。AGONYのThe First Defianceも、パンクスにしてはけっこう上手くメタル化した成功例なんだというのも、こうやって他のクロスオーバーを聴くと改めてわかります。そしてそう考えると、ONSLAUGHTのPower From Hellなんかは、ホント異形のクロスオーバーと言うか、パンクとメタルのミックス/バランス感覚が幼稚ゆえに最高だったんだなー、でも俺はあの幼稚さが好きだなー、などと振り返るのも、人生後期ならではの再検証として楽しめます。

ジャケ・アートは現行スラッシュ・メタルの最もナンセンスな感じでガッカリだけど、ブックレットをめくれば大興奮の写真が満載。80'sスラッシュ・メタル/80'sクロスオーバー/そして80'sハードコア・ファンにもオススメのグレート・コンピレーションです！！

(Jan.8.2024)

» 特定商取引法に基づく表記 (返品など)

この商品について問い合わせる
この商品を友達に教える
買い物を続ける