Metal Blade傘下のDeath Recordsからリリースされて流通も悪くなかったこともあって、日本でも当時から比較的名の知られてたUSカリフォルニア・クロスオーバー・スピードコア・スラッシャーの1990年4thアルバムが、ブラジルMarquee RecordsからCD再発。スリップケースとステッカーが付属します。

当時確か "究極のスピードコア" という称号を得て、BURRN!でも紹介されていたと思いますが、サウンドもかなりプレ・グラインドなスピード・スラッシュながら、たたみかけると言うよりドタバタ・ポンコチックな暴走が、このバンドの魅力でした。1stアルバムの頃は、サーファー・ファッションがどちらかと言うとSUCIDAL系の雰囲気もありましたが、2ndからちょっと社会的テーマを強調してVo.のルックスも劇的に変化し、まるで80年代日本の地方パンクスのように、ブリーチGパンにSEX PISTOLSとペイントしていました。ライダース・ジャケットにスパイキ―・ヘアーのファッションは、共演も多かったFINAL CONFLICTを真似たのかな？とも推測できます。

この4thアルバム発表当時は、クロスオーバーやスラッシュ・メタルも時代遅れといった空気だったので、初期クロスオーバーの代表的バンドの一つという過去の栄光も虚しいほどに注目されることもなく、この作品は1度も聴いたことがない、なんて人も少なくはないのでしょうか。サウンドは意外にも彼らなりに正統的にスラッシュ・メタルと向き合ったスタイルとでも言うべき、VOIVOD的なフレーズなどを随所に組み込みながら複雑な展開も聴かせるスラッシュ・メタルで、元々社会的なテーマを歌詞にしていたのでファニーなムードもありません。正統派スラッシュ・メタル・ファンやテクニカル・スラッシュ・メタル・ファンにもぜひ聴いてもらいたい作品です！！

(Jan.28.2024)

» 特定商取引法に基づく表記 (返品など)

この商品について問い合わせる
この商品を友達に教える
買い物を続ける