大阪の枚方市で1979年から数年間活動した知る人ぞ知るグループの貴重な音源が、LP2種でアメリカのGeneral Speechからリリース。私は全然知らなかったけど、去年の夏くらいに外国人のマニア数名から「DIE OWANは入荷するか？」と聞かれて初めて知り、その早（速）過ぎたサウンドに非常に驚かされました。当時残した作品の記録も不完全で未だに謎も多いのですが、こちらは、“Die Station Für Die Öwan”, "Die Feeding Of Die Öwan", “Öwan 81”といった初期音源各種とオムニバス提供曲、さらには完全未発表曲も収録しています。

大阪アヴァンギャルド・スカムの原点はここだったのか？と思うくらい、ぶっ飛んだ内容です。リズム・マシーンを駆使し、ラモーン・パンクを歪曲して表現した中二病的プリミティブ・パンクを、ノイズコア・グラインドを先駆けたショートカットで連射。このLPはなんと全110曲収録！！実際、ただ短いだけでなくスピードの速い曲もあるし、ローファイ・ガレージ、ハードコア、ノイズコア・グラインド、スカム・パンク、ポスト・パンク、ダブ、エレクトロ二クスなどが混在したノイジー・パンクを支離滅裂に次々と繰り出される様は、時代を考えたら驚異的としか言えません。

General Speechオーナーによるインタビューや、当時の写真/フライヤーなどを掲載したブックレットも大変興味深く、目が釘付けになります。是非この機会に、このイカレたベリー・ファースト・スカム・ノイズコア・ローファイ・パンクを体験してみてください！！

(March.2.2024)

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